NEVの熱波がじんわりと
次のメシウマ案件として、巷でチヤホヤされている"NEV"について調べてみました。どうやら北京では、'20年Q4までに、域内の全4.5トントラックの90%をNEVに置き換える構想があったようでして。域内の軽量トラックの販売台数は、19,000台。中国全土における、北京の占める割合(インパクト)は、3%とのこと。テスラの上海メガファクトリーも順調なようですので、降って湧いたかのように、NEV需要がポンと出て、各ベースメタル群の相場を押し上げてくれることでしょう。
また、なにを血迷ったのか、パラジウム相場がいい意味で迷走しております。巷では、欧州のさらなる環境規制強化に向けての触媒需要と言われていますが、真相は闇の中。仕手筋は、大本営から小出しにしながら提供される筋書き書をもとに、市場を突くわけですから、彼らのお尻がムズムズするところに、なにか背景があるのだと思います。また、国内のニュースにも、降って湧いたかの如く、FCVの実証実験が進んでいるようなニュースを確認できました。はてさて、どんな"思惑"があるのでしょうか。
NEVとは?
NEV:New Energy Vehicle。中国語で新能源車。日本語訳では、新エネルギー車、略して新エネ車。…中国政府は、日米欧の大手メーカーより競争力のある自動車メーカーを育成するという野心を隠していません。その目標達成のために選んだのが、低公害・高燃費のガソリンエンジン車ではなく、NEV(新エネ車)なのです。つまり、NEV(新エネ車)は、国民が強く求めている青い空を取り戻し、世界一の自動車大国になるという、中国政府にとって極めて重要な目標の中核的ピースなのです。
参考:『NEVとは?』
下記、NEVとして認知されている自動車区分のそれぞれについて、「(1) メインの動力・エネルギー」と「(2) コンセントから充電できるか否か」について言及します。各カテゴリー毎の有名車名等は、リンク先でご確認ください。
- EV…電気 | (1)モーター/電気, (2)できる
- HV…ハイブリッド | (1)エンジン/ガソリン, (2)できない
- PHV…プラグインハイブリッド | (1)モーター/電気, (2)できる
- FCV…燃料電池 | (1)モーター/(車内で発電した)電気, できない
参考:『【初心者向け解説】PHV、HV、EV、FCVの違いとは?代表車種やメリット・デメリットを簡単解説。』
Beijing to announce logistics #NEV replacement and operative subsidy scheme after #China New Year, city government source reveals.
— Moneyball (@DKurac) 2020年1月15日
Beijing aims at 90% of its < 4.5 t trucks as EVs by 20Q4.
City's 2019 light truck sales at 19 K, 3% of the country's sales. pic.twitter.com/7CpOuvOtSd
自動車市場における商品構成が大きく変わるということは、使われる部品構成も大きく変わるということであり、いわんや原料構成も大きく変わるということを意味します。この大変革の時代に生きることができ、大変嬉しく思っています。パラダイムシフトが起きるときは、必ずや、大きな大きな儲けのフェーズが到来するのが、世の常です。きちんと世界の情勢を伺い、商機を、そして勝機を逃してはなりません。適宜、新たな情報が入手できましたら、こちらに報告させていただきます。