ジブンチの周り

半年ほど前でしょうか。米国にてISRI (Institute of Scrap Recycling Industries) の会合がありました。その基調講演にて、元商務省長官がこう言ったとか言わなかったとか。

トランプ政権は、世界経済に大きな"うねり"を造る。世界はリージョナリズムに向かう」と。

真意は定かでなありませんが、そういうことなんでしょう。おそらく、これは既に決まっていたこと。"これ"とは、世界中を巻き込んだ茶番劇のことです。"茶番劇"とは、今まさに世界中が混乱の渦に呑み込まれ、うぁーおうぁーおと右往左往している状況のことを指します。

蛇足ですが、リージョナリズム (regionalism) とは、「地方(分権)主義、郷土愛、地方的慣習、地方的特質、地方主義」を意味するようです。これまで、テレビでは散々、池上彰さんなどが『ナショナリズムするぞ、ナショナリズムするぞ』などと迷走されていた記憶しかありませんが、リージョナリズムという言葉があるそうです。

世の中の流行り廃りは、詳しく存じあげませんが、この"ネイション"が"リージョン"に変化した背景、理由、その影響等について深く考えることは、我々下々の民、ひいてはトレーディングならびにコモディティ、金属、非鉄金属に携わる屑人間にとっては、とても意義の深い行為であると考える次第です。

まあ、そういった文化的な行為の価値を推し量ることも重要ですが、まあ、要点を掴みましょうよ。

巷で騒がれている「中国が輸入を云々」や、「マレーシアの胃袋は云々」、「韓国で解体が云々」といった話は、所詮"ネイション"ですよね。本当に、これから真剣に考えていかないといけないのは、「"ここらへん(ジブンチの周り)"で一体なにができるのか」ではないでしょうか。

乗り越えていかないといけないのは、バーゼル法の足かせやら、税金の類でなく、発想のリミットではないでしょうか。

非常に大きなコトを述べましたが、自分の行いがまったく追随しないことに冷や汗が出てまいりました。